工作機械用超音波加工装置

楕円振動切削装置、超音波ドリルなど

軸振動型超音波ドリルユニット・DC-50

dc50

詳細図1

HSK-E32仕様超音波ドリル寸法図

詳細図2

BT30仕様超音波ドリル寸法図

軸振動超音波ドリルは、高速往復振動による破壊力で加工(破砕)抵抗を低減させます。さらにその大きな加速度で工具への切くずの目詰まりや凝着を防止するという優れた特徴があります。

<DC-50の特徴>

高周波高振幅振動

50kHzの高周波ながら、工具先端は10µmp-p以上(焼入鋼シャンク)の高振幅で振動できます(振動振幅は材質、形状により異なります)。

高周波高振幅振動を実現したことにより、従来は困難とされていたセラミック、ガラス、超硬、サファイアなどの硬脆性材の精密加工が容易に実現できます。

ブラシレス給電

非接触給電機構を採用しているため、ベアリングを使用しておりません。さらに従来の超音波ドリルでは必須であった給電部のメンテナンスが不要です。

ATC対応可能

独自の給電方式のためATCに搭載できます。

※ただしマシニングセンタの機構によっては搭載できない場合もあります。

さまざまな工具シャンク径に対応

専用のコレットチャックを開発し、コレットの交換を可能にしたため、シャンク径がΦ3~Φ6の工具を装着可能です。

※スピンドルシャンク型式によっては対応シャンク径がΦ1~Φ4となります。

さまざまな工具が使用可能

工具は弊社が推奨する、電着、電鋳、メタルボンドなどの砥石及びダイヤモンドドリル、エンドミル、ドリル等が装着可能です。

<超音波ドリル加工と慣用加工の比較>

  • 被削材:化学強化ガラス t=0.7mm
  • 工具:Φ0.4mm 電着工具
  • 加工穴径:Φ0.6mm
加工穴数の比較

加工穴数の比較

スラスト抵抗の比較

スラスト抵抗の比較

[資料提供:慶應義塾大学 青山・柿沼研究室]

【主な仕様】
スピンドルシャンク型式 HSK-E32、ISO20、S20T(JBS) BT30、BBT30、HSK-E40
(その他ご相談に応じます)
発振周波数 50.5 kHz±2.0 kHz
振動方向 工具軸方向
振動振幅 8µmp-p(Φ3焼き入れ鋼ピンゲージ)
4µmp-p(Φ3超硬ピンゲージ)
材質及び形状により異なります
12µmp-p(Φ3焼き入れ鋼ピンゲージ)
6µmp-p(Φ3超硬ピンゲージ)
材質及び形状により異なります
給電方式 非接触給電
超音波自動追尾機能 スウィープロック式PLL自動追尾
最大許容回転数 20000rpm(ただし、BT30は10000rpm)
振動子重量 約1.0kg
(シャンク型式により異なります)
約1.5kg
(シャンク型式により異なります)
工具シャンク径 Φ1、Φ2、Φ3、Φ3.175、Φ4
コレット交換方式
(コレットは超音波仕様の特殊品)
Φ3、Φ3.175、Φ4、Φ5、Φ6
コレット交換方式
(コレットは超音波仕様の特殊品)
最大超音波出力 45W
発振器寸法 W320×H123×L353 8.5kg 1台
電源電圧 AC100~230V 50/60Hz 単相 150VA
動作温度範囲 0〜40℃
  • スピンドルシャンクの型式により寸法が異なります。詳細な寸法については別途お問い合わせください。
  • 断りなく外観・仕様の一部を変更することがあります。
  • ご購入に際しては、最新の仕様をご確認ください。

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